実際の性被害との乖離

あなたは悪くない | 男性サバイバーからのメッセージ
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http://d.hatena.ne.jp/manysided/20091217/1260987389

これは男性同性同士の例なので、以下のようなことを言ってしまうのは仕方ないが、現実の性被害に即しておらずに一方的なものになっているところが問題。性被害について考えているのなら、この一方的なことだけを理解して終わるのは相当に問題がある。

法律的な問題、理解のなさでも男性が性被害にあった時には偏見や迫害、訴えるのも非常に困難でそれは結局自分に返ってくるのですが、全部男性自身が招いている事です。

強姦罪の改正は女が加害者の場合にも処罰するように変えることで、女から男の場合にも適用すること。この例では「全部男性自身が招いている事」と現実に即していない極端な例を出しているのは、性被害の当事者であるから仕方ないが。

男性同姓同士の場合ならばまだ分かりやすいし、「暴力を持つ性」として共感されやすい男の暴力の問題である。女から男の場合には「それでも男か」というのがさらに強化される。加害者が女であるので、今まで理解があった女性からも理解が得にくくなる。「女性がそんなことをするなんて…」だ。

男性同姓同士の場合には、最近はよく報道されている。しかし、女から男の場合には全く周縁化されて、それこそ存在しないものとされている。加害者が女である場合には、さらに困難な周縁化になってしまう。それは、このような男性同姓同士の場合には「報告」されて、よく報道されているのを見ても分かる。

しかし、女の加害性や暴力性は女のストーカー加害者の多さなどその他多くのことを考えても分かるものだが、なぜ、女と暴力性について幻想を抱いているのがこれだけ多いのか。